受験において、志望校合格を果たしていくうえで併願を組むことは非常に大切です。
各塾、夏期講習明けに併願設定に向けた面談を実施すると思います。
その際に塾のプロからのアドバイスを参考にして最後はご家庭で決定しなければなりません。今回は併願を組むにあたり、組み方・考え方についてお話しします。
自身の偏差値と学校の偏差値だけで判断しないようにしてください。
目次
中学受験併願はいつ組むの
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中学受験 受験実態
中学受験では、1人当たりの受験(出願)校数は7校です。受験回数でいうと、10回くらいが平均となります。
最近は午後入試の活発化により、1月から2月にかけて、午前午後でのダブル受験が当たり前になっています。
中学受験併願はいつ組むの?
中学受験の併願については6年生の夏期講習が明けた秋口から設定をすることが多いです。
10月ないし11月の模試である程度形を作り、12月中には決定をしていきます。
あまりにも早く組みすぎても模試の結果が反映されませんので、急ぐ必要はありません。
中学受験併願の組み方のポイント
年間の平均偏差値の上5ポイント、下10ポイントで見てみるとよいでしょう。
もちろん、ここからの伸びもありますので上をもう少し広げても良いと思います。
あくまでも目安なのでこの範囲内でしか受験をしてはいけないというわけではありません。
早めの合格が受験を有利に進める
2月が第1希望であれば、1月中に合格を勝ち取れるように併願を組みましょう。
また、2月3日までに合格を取れるような作戦を組みましょう。
中学受験併願のポイント
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第1希望は譲らない
大切なことは第1希望については必ず組み込むことです。
こんな事を言うと当たり前じゃないかと言われそうですが、現実的に最後の最後で外される方がいるのは事実です。
そもそも受験を目指してきたのはこの学校があったからこそ。
お子さまもこの学校に合格するために頑張ってきたはずです。
どのような状況であろうとも当初の第1希望は受験することを強くオススメします。そのための併願作戦です。
第1希望のための併願
併願は第1希望を安心して受験するためのものです。
よく併願の話をすると、「ここまでは下げなくても…」とおっしゃる方もいますが、合格の力は大きいもの。
受験をするのは11,12歳の子どもです。そして初めて経験することです。
早い段階で合格を勝ち取る生徒は最終的な結果も非常に良いです。これは数値からも経験からも間違いなく言えることです。
第1志望前に合格を取り、臨めることはとても大きいことです。
1月での合格は必須
併願の目的が第1志望合格のため。
そのためにも早い段階での合格は必須です。埼玉入試が1月10日からスタートします。
10日以前には寮のある学校や茨城入試とありますが、まずはこの入試で合格を勝ち取れるようにしましょう。
自身の偏差値近辺の学校、第1希望の偏差に近い学校と幅を持たせて受験をすること。
受験する学校はすべて志望校という認識
よく、「滑り止め」「抑え」の学校と言いますが、受験する学校全てが志望校であるという認識を持ちましょう。受験は水物で、全員が力を発揮することができるとは限りません。
滑り止め、抑えと言われ続けた学校にしか合格できないこともありえます。
その時のお子さまの気持ちを考えてみてください。ぜひ、併願する学校についてはそのような言葉を使わない、そもそも併願には希望する学校を組み込みましょう。
その為にも幅広い学校研究をしましょう。
併願作戦でしてはいけないこ
併願を決めるうえで気をつけてほしいことを紹介します。
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大人だけで決める
いよいよ本格的な併願を組む時期となりました。
受験をするのはお子さま、併願校をいくら提示されても最後に判断するのはご家庭です。
お子さまともしっかりも向き合って決めてください。
くれぐれも大人だけで決めないように。
偏差値=学校の評価ではない
そして、偏差値が学校の評価すべての値ではありません。偏差値は複合的な要因で決まります。もちろん大学進学や教育方針、伝統も強い要素ですが、学校の所在地も大きな要因になります。
誰もが通いやすい場所にあれば、自ずと受験者数が増える=偏差値が上がるということ。
共学化、大学付属化でも偏差値があがります。そういった要素もあるので、偏差値が高い=お子さまにとって良い学校とは限らないということです。
中学受験において算数が重要と言われ続けていますが、最近はその様相も変化。
もちろん算数が重要であることには変わりありませんが、実は国語、読む力が重要。
なぜなら、以前と比較すると国語のみならず算数社会理科においても文章量が増えました。
結果として素早く内容を読む力、国語の力が見直されています。
いかにして文章を素早く読み内容をとらえるか、ここが大きなポイントでです。
まとめ
本日は併願の組み方、考え方について解説しました。塾でのアドバイスを踏まえて、最後に判断決断するのはご家庭です。
後悔ないように進めてもらいたいと思います。偏差値だけでは見えない、これからの伸びもあります。目安として、偏差値は大切ですが、最後は過去問演習での状況です。
中学受験は偏差値を超えて合格できるのは最後まで伸びるから。ぜひ、最後まで期待をかけて声をかけてあげてください。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。