「レンタカーなしでも何とかなりますか?」
この質問、わかる。レンタカーって意外と高いし、慣れない土地で運転することへの不安もある。できれば借りずに済ませたい気持ち、ぼくにもあった。
正直に答える。子連れなら、やめておいたほうがいい。
なぜそう思うのか、実際に起きたことを話す。
バスで動こうとして、止まった話
宮古島に路線バスはある。市街地からいくつかのビーチへ向かう路線が出ている。
ただ、1〜2時間に1本という本数だ。東京や大阪で暮らしていると、バスは「すぐ来るもの」という感覚がある。宮古島ではそれが通用しない。
ぼくの知人が数年前、レンタカーなしで宮古島に行った。計画では「バスとタクシーで移動できる」と思っていた。初日の夕方、与那覇前浜から市街地へ戻ろうとしてバスを調べたら次の便まで1時間以上あった。タクシーを呼ぼうとしたが、夏のピーク時期でつかまらない。結局、子どもを連れて日陰もない道端で40分待った。子どもはぐずり、親は消耗した。翌朝、急いでレンタカーを手配したそうだ。
レンタカーなしの計画が崩れたのは、旅の初日だった。
タクシーは「あるけど、ない」
宮古島にタクシーはある。ただ、台数が少ない。観光客が増える夏の時期は、配車アプリを使っても何十分も待つことがある。流しのタクシーはほぼ期待できない。
しかもチャイルドシートの問題がある。
日本では、タクシーにはチャイルドシートの設置義務が緩和されている。つまり、法律的にはなしで乗せることができる。でも、子どもを裸でタクシーの後部座席に乗せることが「大丈夫だ」と思えるかどうかは、親として考えてほしい。ぼくはそれができなかった。
チャイルドシート付きのタクシーを宮古島で探すのは難しい。
レンタカーさえあれば、島全体が自由になる
宮古島は思っているより小さい。南北17km、東西11km。市街地から与那覇前浜まで20分、伊良部大橋を渡って17ENDまで35分、渡口の浜まで15分。どこへでも車で1時間以内に収まる。
渋滞もほとんどない。駐車場代もほぼかからない。ビーチはどこも無料で止められる。
子どもが「もう一回あの橋渡りたい」と言ったら、また渡ればいい。急に雨が降ってきたら、すぐ車に避難できる。夕食の店を決めかねたまま走りながら選べる。レンタカーがあると、宮古島はそういう旅になる。
子連れで特に実感したこと
ビーチで遊び疲れた子どもは、歩かなくなる。
午前中から海に入って、砂浜を走り回って、昼を食べた後。14時、15時ごろになると「もう歩けない」と言い出す。そうなったとき、車があれば抱えてそのまま乗せるだけだ。
バスやタクシーで動いていたら、次の便を待ちながら疲れた子どもをなだめることになる。
もう一つ。宮古島は突然雨が降る。スコールのように短時間で強く降って、すぐやむ。そのとき車があれば何も問題ない。ない場合は、屋根を探して子どもと一緒に雨宿りすることになる。
「1日だけ借りればいいですか?」への答え
これもよく聞かれる。「全日借りなくていい、行きたい日だけレンタカーを使えばいいですか?」
答えは、借りるなら最初から最後まで借りたほうがいい。
宮古島でレンタカーを一時的に借りるのは思ったより手間がかかる。営業所への往復、手続き、返却。観光時間の中でそれをこなすのは、特に子連れだと余計な消耗になる。
3泊4日のレンタカー代は2〜3万円。1日あたり5,000〜7,000円程度だ。子どもと自由に動ける対価として、ぼくは高いとは思っていない。
チャイルドシートだけは忘れずに
レンタカーを予約するときは、チャイルドシートを必ず一緒に申し込む。
夏の繁忙期は台数が少ない。「当日お願いします」では対応できないことがある。ホテルと同じタイミングで予約を入れておけば、あとは何も心配しなくていい。
レンタカーとホテルだけ先に押さえる。それだけで宮古島旅行の骨格が決まる。
