「小6の夏休みって、結局どれくらい勉強させればいいんですか?」
教育歴22年、これまで数百人の受験生を見てきて、毎年この時期にいちばん多く受ける質問です。
この記事を読めば、小6夏休みの「正しい優先順位」と「今日から使える1日のスケジュール」がわかります。塾で言われる「夏は天王山」という言葉に振り回されず、わが子に合った夏を設計できるようになります。
目次
結論:夏休みの目的は「詰め込み」ではなく「穴埋め」です
先に結論をお伝えします。小6の夏にやるべきことは、新しいことを増やすことではありません。5年生までの「穴」を埋めることです。
理由はシンプルで、秋からの過去問演習は「基礎に穴がない」ことが前提だからです。穴があるまま秋を迎えた子は、過去問の点数が伸びず、自信を失っていきます。
ぼくが見てきた「夏に伸びた子」は、例外なく地味なことをやっていました。派手な特訓ではなく、苦手単元の総ざらいです。
やってはいけない夏の過ごし方3つ
① 講習を「取れるだけ取る」
夏期講習をフルで取ると、復習の時間が消えます。授業を受けただけで「勉強した気」になるのが、夏のいちばん怖い罠です。講習は「苦手科目に絞る」のが正解です。
② 睡眠時間を削る
小6は成長期です。睡眠を削った子は、8月後半に必ず失速します。22年間で例外を見たことがありません。
③ 親が管理者になりすぎる
スケジュールを親が全部決めると、子どもは「やらされる勉強」になります。1日の計画は、子どもと一緒に決めてください。それだけで定着率が変わります。
現実的な1日のモデルスケジュール
塾の講習がある日を想定した、標準的なスケジュールです。
午前(2〜3時間):頭が動く時間に算数。計算+苦手単元1つ。
午後:塾の講習または理社の暗記もの。
夕食後(1時間):その日の復習だけ。新しいことはやらない。
21時30分:就寝。ここは死守です。
合計すると1日6〜7時間程度。「10時間勉強」は必要ありません。大事なのは総量ではなく、復習が回っているかです。
夏の後半に必ず「休む日」を入れてください
意外に思われるかもしれませんが、ぼくは受験生の家庭に「夏に2〜3日、完全に勉強しない日を作ってください」とお願いしています。
理由は、9月からの半年が長いからです。夏に消耗しきった子は、秋に伸びません。家族で出かけた思い出が、直前期の心の支えになった子を何人も見てきました。
ちなみに、わが家はその「休む日」に沖縄へ行っていました。受験と旅行の両立については、別の記事で詳しく書きます。
まとめ:今日できる最初の一歩
小6の夏休みにやるべきことを整理します。
・目的は「5年生までの穴埋め」
・講習は苦手科目に絞る
・睡眠は削らない(21時30分就寝)
・計画は子どもと一緒に決める
・後半に「完全に休む日」を2〜3日入れる
今日できる最初の一歩は、直近の模試の結果を子どもと一緒に見直して、「穴」を3つ書き出すことです。それが夏の設計図になります。
受験のことで迷ったら、いつでも聞いてください。受験も沖縄も、気軽にパパへどうぞ。